都市伝説!デザイン系ソフトについて
Illustratorの画面構成とアクションについて
アドビ社のIllustrator(イラレと呼ぶことが多い)というデザイン系ソフトについての記事です。
一般にはあまり馴染みがないかもしれません。主にデザインや印刷・広告、web制作などで使われるメーカー及びアプリケーションです。
▲アドビのAI系技術の呼称。「アドビ センセイ」です。(Adobe MAX 2016にて)
いろんな所にAI技術がありますね。
都市伝説でも有名?!
アドビ社やソフトの名前は、昨年某都市伝説の番組で、SFチックで高度な動画編集の技術(人がしゃべってないシーンも作れる!)が紹介されていました。この番組で聞いたことのある方もいるかと思います。スター・ウォーズなどでも使われていますね。
まだ一般販売製品には実装されていませんが、技術的には「あれ」は事実です。
興味のある方は「Adobe MAX 2016」を検索してみてください。
煩雑なIllustratorの画面・・・
ここからはちょっと専門的な話になります。
最近、印刷会社のデザイナーさんの作業マシンを触る機会がありました。モノはAdobe Creative Cloud(略してCCといいます)です。
この(Illustratorというソフト)製品を使用中の人の画面を見た、正直な感想は「ぎょっ(なんだこりゃ)」でした。
その理由は、コマンドパネルの配置が「ごちゃつき&非効率」の一言に尽きる、なんともお粗末な状態。モニターのサイズが広いことをいいことに、アイコン化されていない・類似のコマンドパネルをまとめていない(伝統的な配置を無視)・ほとんどすべてのコマンドパネルが画面に常時出ているので、どこに何があるのか探してしまう状態。
キタナい机と一緒で、さっと見ただけでも、う~んいかんな〜と思っちゃいました。
こういう人、増えているのだろうか?
まぁ、確かに職務によっては使わないコマンドはあるし、好みの問題もあるけど、常時パネルを並べて、わざわざ画面をせまくする必要はないと思います。随時必要なパネルセットを切り替えて使うこともできますしね。
それに基本はシンプルな昔ながらの伝統的な並べ方が良いんじゃないの〜と、私は思っています。
年代的には、道具としての使い勝手や、動作パフォーマンスの良さなどの面で完成度が高い「8.0」のバージョンが、基本のお手本としては一番かなと。順番としては、その次にCS4、次がCC2014かなと思っています。
CS6(Adobe Creative Suite。略してCSといいます)や無印CCのイラレなどには一部「バグ」や設計時の機能の欠落なんかもありますしね。
▲モニターサイズによって随時変更してますが、普段使っているパネルの並びがコレ。
画面下が「アクション」パネル。もっと細くして使っています。
なので、私的に基準となっているバージョン「8.0」の並びを継承しつつ、改良した上記のものが、何をするにも高効率で使いやすいと思っています。
この辺りは経験という名の「年(寄り)の功」としてオススメですね。
アクションを使おう!
先ほどの他のデザイナーさんの画面に話を戻すと、さらにひとつ気になることがありました。
「アクション」を全然使っていないのです。
「アクション」とは主に、一連の繰り返し動作をソフトに記憶させて、必要なときに随時実行または自動実行させるものです。記憶させたら、F5キーなどのキーにボタンとしてに割り当てれば、キーを押せば、間違いなくその一連の動作を実行するようになります。
効率アップとミスを少なくするのに最適です。
▲全アクション。これでも少なくなったなぁ。
▲「ちょっと」拡大縮小するアクション。いちいち数字入力してたら
1回で15秒はかかるかもしれない。一日100回やったら25分は無駄な時間!
例えば、貼り付けた図形や写真のサイズをちょっと大きくするとか、縦書きの文章を横書きにするとか、PDFで保存するときのオプションを細かく変えて保存しなければならないときとか。
これらをキーに割り当てておけば、キーを押すだけで実行してくれます。
ルーチンワークはコンピュータに任せよう!
通常デザイン制作では「マウスで対象物を選んでから、コマンドパネルでツールを選んで、キーボードで数値を入力して、OKボタンを押す」というようなことを、一日に何回も繰り返す必要があります。マウスのクリック数だけで軽く数百回にはなるでしょう。腱鞘炎のように手首が痛くなりますよ。
これにアクションを使うと「マウスで対象物を選んでから、ボタン(割り当てたキー)を押す」ことだけで実行できます。
こういう繰り返しの動作は、ソフトの種類を問わず何回もありますよね。しかも人間なので、同じ動作は飽きてしまって間違えやすい・・・。
「アクション」をオススメするのは「コンピュータにできる所はやってもらい、人間は考えることに集中」しましょうということですね。
ささいな間違いも減らせるかも
さらに「アクション」で良いところは、使用者がどんなに忙しくて、バタバタしていても、正しい設定を記憶させておけば、キーを押すだけでいつでも正しい動作を実行できることです。
▲文字をアウトライン化してデスクトップに別名保存するアクション。
レイヤーやオブジェクトのロック解除、孤立点などの消去なども実行。
印刷用データ作りの最低限のチェックも「さらっと」できる。
慌てていて、一つふたつ忘れるなんて人間、誰にでもありますよね。
「アクション」に記憶させておけば、確実に防げます。
アクションの作り方
「アクション」の作り方は、アクションパネルの記録ボタンを押して、実行したい動作のコマンドを1つずつ行っていくと、それが記憶されます(保存するには停止ボタンを押す)。「アクション」自体は、人間が行った動作を、単純に記憶するだけなので、とても簡単に作れます。
中には記憶できないコマンドもありますが、複数のアクションを組み合わせたり、人間が選択する「間」を作ってあげることで希望の動作をするようになります。ソフトに付属するサンプルを見ながらやってみてください。
●アドビのサイトより
●DTP Transitのサイトより
▲アクションに関するバグ情報です。昔のバージョンでもありましたね。
このサイト、オススメです!セミナーも出席したことがありますが、
「そうきた!」とか「ああっやっぱり!正しかったのか」ってことがたくさんあって、
本当にためになるセミナーでした。ありがたかったです。
▲参加したときの様子
まずはトライ!
「アクション」で複雑な運用には慣れが必要ですが、すぐに動作がわかるようになると思います。アクションの他にもスクリプトというものがありますが、こちらも慣れれば最強の手段の一つになると思います。
まずはアクションを是非一度トライしてみてください。
今までの面倒な繰り返し作業から開放されるかもしれません!
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