つりとお魚とデザインと

釣りと自然が大好き。金魚やメダカの飼育、
土いじりをしています。
癒やしとお楽しみを求めて、
お気楽にやってます。

2021年4月 お久しぶりの投稿

約4ヶ月ぶりの投稿・更新になります

子供の手も離れて、少し自由に時間ができるかな〜と思っていましたが・・。毎日のサービス残業もあり、なんだかバタバタと日々生活しています。


 書きためていた記事ネタがあるので、ちょっと公開には時期がずれたものは回想記として、釣りネタはいいシーズンなので都度、デザインものはを少しずつアップしていきます。
よろしくお願いします!


久しぶりの投稿は「ネット印刷への入稿」です

ネット印刷いろいろ

▲いろいろな会社さんがありますね〜


●ネット印刷のテレビCMを当たり前に見る時代になりましたね
 アイドルとかが出てきて「ネット印刷なら●●プリント!」とか言っているけど、その会社のロゴに、なんでベタッとした4色が使われているかなんて、知らんだろうな〜と思いながら見てます・・。


 印刷業界の人じゃなくても、現在ではwebの制作者や学校関係者、店舗経営、サラリーマンと、いろいろな人が「ネット印刷」を利用することが多くなりました。また最近、主にweb制作している方からリーフレットを下版、入稿(印刷所にデータを入れる行為やそのデータを言う)したいんだけど、貼り付けた画像のレイヤーとか、ネット印刷を利用する場合とか、どうでしたっけ?という質問を投げかけられました。
 当たり前のようにネット印刷の会社に入稿しておりましたが、慣れていないとやっぱめんどい手順がいっぱいだよなーと、再認識・・。
 そこであるネット印刷会社を例に、下版入稿時の様子をおさらいしてみたいと思います。


 ちなみに「下版」や「入稿」という言葉は、同じような事を指していて、印刷会社や雑誌社などに印刷用データを送ることや、原稿を入れることを言います。取り扱う立場によって違った言い方をします。入稿・出稿など・・。
 人によってもマチマチですが、チラシなどの一枚物は「下版」、雑誌などのページは「入稿」、新聞は「送稿」ということが多いようです。
 自分的には昔の記憶だと、「下版」は印刷所の2、3階でデザインや制作を作っていたことが多く、印刷機は1階や地階にあることが多いので「版を下に下ろす」から、と聞きました。ほんとかな〜。


まずは広告業界の方向けへ解説 その1

 きちんと説明したら、眠くなりそうなので、ちょっと分けて書きますね。(普段はCC使用ですが、アプリの画面はCS6で古くてごめんなさい〜)
また、私のこのやり方が、必ずしも「正解」ではないと思います。なので、ご参考程度、ヒント程度として見ていただくとありがたいです。


 印刷通販のサイトをいろいろ見てみると、ずら〜っと注意書きがあります・・・。見る気が薄くなる〜。私の同僚でもPDFでの入稿に慣れていません・・。
ただ「基本」は、通販でも実店舗の印刷会社への依頼も、同じ手順を踏む必要がある、ということです。
 間違うとちょっと色が違ったり、折り目がずれたりと残念な結果に。でも、これって一般のビジネスマンがこの通りに印刷手配をするのは大変だよなーと、改めて思いました。ましてやワードなどのオフィス系は制約が多いから思ったような印刷結果にならないし。ただ手順を多少すっとばしても仕上がりはあまり変わらないという説もありますが・・。

アドビ社

▲みんな大好き アドビ イラストレーター


では早速トライ!基本は各印刷通販サイトに書いてある通りに!

 ほとんどのネット印刷の業者は、受け付けるデータはアドビのイラストレーターとフォトショップやインデザインでの制作を前提としています。プロ用のアプリですね。
 ワードやエクセル、パワーポイントでの入稿もPDFで行えます(勝手にいろいろ変換してくれるという面も含んで)し、変換用のアプリが用意されてる印刷会社もあります。
 オフィス系での注意点は別記事にて書きます。


▲よく忘れがちなチェックポイントです!


イラストレーターでの手順 PDFで入稿

 校了になって下版入稿するところから、ポイントを絞って説明します。


手順は見出し部分
を見てください。詳細な意味は細かく書き出してますので、ウンチクはいいから、とっとと「作業」自体を知りたい場合は見出しを見てください。


●「ドキュメント設定」透明のプリセット→高解像度へ
 まずは「ドキュメント設定」の解像度のプリセットを「高解像度」に変更します。これはデータの綺麗さ、細かさに関係します。基本的なドロップシャドウを含む透明効果のあるデータを「EPS保存」した場合の品質に関わってきます。
 これらの意味はカスタムを選択するとなんとなくでもわかるハズ。透明関連のすべてで、品質に影響がでてきます。


▲迷わず高解像度で!


 画面やプリントでは「高解像度」と「中解像度」の区別はわからないけど、「低解像度」のまま透明部分を分割統合すると品質が低下しているのに気がつくと思います。
 「aiデータで渡すから「EPS保存」はあんまり関係ない」と思うでしょうが、作成したデータが、印刷所などでどのように扱われるかわかりません。もしかしたら「EPS保存」されるかもしれませんし、PDF入稿→結局「EPS保存」かもしれません。なのでいろいろな場合に備えて気をつけたい設定ですので、下版前に必ず確認しておきましょう。



●「効果」ドキュメントのラスタライズ効果→高解像度(300ppi)
 つぎに「ドキュメントのラスタライズ効果」で使用する色数に応じたモードと解像度を選択。選択というよりも制作を始める前に決めておきたい項目です。通常の印刷なら高解像度の一択で充分。ただ250ppと300ppiでは肉眼でも印刷でも差はなかなか分かりません。
 ただ、72ppiと300ppiではボカシのかかり方には大きな違いがありますし、ドロップシャドウがぼけた、たまーにやらかした印刷物みかけますよね。さらに、この数値、編集の途中で変更しないようにしましょう。低い解像度はカゲの広がり方自体も高解像度の時と違います。


▲四角い線みたいなの画面で見えるかな〜


▲こちらも迷わず高解像度で!


 数値的には大きなポスターなどのグラフィックであれば標準150ppiで必要十分です。72ppiはweb用ですかね〜。問題が出た場合はアンチェイリアスをオンにしてみるのも手です。


●文字→アウトライン化
 不要データ・スウォッチパネルデータ・ガイドライン・孤立点削除→削除
  【下版処理の基本操作 1】

 印刷所に渡すための「基本」のデータ処理を行います。
まずは、文字をアウトライン化しておきましょう。
次に削除系の処理。
 ・アートボードの外の不要なデータ、仕上がりケイ、孤立点(アンカーポイント類)・ガイドラインはすべて削除
  必要なデザイン部分を選択し、ロックしてから全選択→削除が早いです。不要なアートボードも削除です。
 ・スウッチ、ブラシ、シンボルのデータは各パネルから削除、効果の拡張します。
 ・レイヤーもすべて統合して1枚にします。できれば英数文字にしておきましょう。


▲これらのデータはすべて削除や拡張しておこう


 PDFで下版、オフセット印刷できることが普通の時代になって、アートボードの外のデータが自動的に無効になることが多く、ミスも減りました。しかし最新の機械や手順で必ずしもしている保証はないので、昔からの作法を怠らずやりたいものです。またフリーフォントを使うなら、手順の最初にアウトラインをとっておくほうがいいと思っています。たまにアウトラインをとると、不要なゴミデータが出てくるフォントがあります。
 アウトライン化については、PDF入稿の場合に取らなくてもいいと書いてある印刷サイトもありますが、とっておいたほうが無難です。またネスト、リンク貼り付けしたaiデータがある場合は、そちらも一通りの処理が必要なのでお忘れなく。



●アピアランスなどの透明効果系の処理→アピアランス分割
 写真などの画像類→埋め込み 下版処理の基本操作 2】

 印刷会社やネット印刷のサイトによっては、アピアランスを分割拡張、画像データの埋め込み、もしくはオブジェクトのラスタライズを求めていることもあります。イラストレーターのどのバージョンでも対応できるように、このような条件で入稿受付していたりします。印刷事故を防ぐため実行しておきましょう。


▲アピアランス分割!


 入稿チェックは大変な作業なので、印刷所としてはコスト削減の意味もあり、完全データでの入稿が条件になるのでしょうね。ネット印刷の入稿データの必要なPDFのバージョンなどをチェックしていると、効果の分割など手順を実行すると結局は透明の無い単純なPDF1.5ベースのデータになることも多いです。


だいたい完成!

ここまででデータ処理自体はだいたい、完了です。いかがでしょうか?
実行する内容まで理解してなくても、慣れると、3分くらいで処理は終わります。
 次回はPDFに保存までの記事をアップします。





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