転写シートで作品づくり(2)
転写シートで作品づくり その2
前回は素材類を紹介しました。今回は製作工程です。釣り好きで自作が好きな方にも必見!冬の間にオリジナルジグルアーが作れるかも!
まずはプリント
デザインしたモノを鏡像で反転してから印刷し十分に乾燥させます。素材に合わせて切る必要があるので、余るともったいない・・。どうしようかと考えましたが、プリンタの用紙サイズの中にちょうどいいサイズがあったので、カットして手差しで印刷。後で調べたら、家のプリンタもユーザー定義用紙も設定できるみたいです。通常、業務用プリンタではサイズは自由に設定できますが、家のは、ぱっとみでどこにメニューがあるのかわかりませんでした。
転写!
素材に合わせてカットし、裏返してウラからティッシュペーパーに水を含ませてやさしく湿らせていきます。あまりべちゃべちゃにする必要はないです。
▲湿らせてピッタリと
密着させた
シワに気をつけながら、空気が入らないように端から湿らせて、均等に水分を行き渡らせます。このとき、ちょっと用紙がのびてシワができ、ズレやすいのでしっかり抑えます。
いざ!剥がしてみる!
どうだ〜!ドキドキ〜
▲おお〜
端っこをめくり用紙に色が残っていなければ、ゆっくりめくっていきます。あっほんとは、マスキングしたほうがよかったかな〜。はみ出た余分な水分はやさしく取らないと糊が含まれていので色がちょっと着いてしまう。
▲いいんじゃないですか〜
結構キレイに転写できました。このあと、乾燥させれば出来上がり。この絵柄は、以前オリジナルのTシャツを作ったときのデザインをちょっと変えてみました。
まとめと感想
●良かった点
思ったより、キレイに出来上がったのにはびっくりしました。この転写シートの表面が糊?でざらざらなので、ちょっと心配していました。が、仕上がりにはざらざら感はまったく無し。そして用紙が紙製なのでルアーの曲面にも対応できそう。シルバーのメタルジグなんかぴったりです。これは近々作ってみたいですね。
▲お手軽にできます。
しかも実際の作業時間は水を湿らせて剥がすという手順が10分かからないぐらい。印刷時にインクを乾かす時間と転写時の乾燥時間のほうが長い。かなり手軽です。素材次第でいろいろなものにも使えそう。
●注意点
プリントする絵柄と素材の相性があるので、注意が必要です。今回の木製プレートのように、素材に色や柄があると、プリントした絵柄に透けて影響を受けます。たとえば、背景の輪は青でデザインしましたが、黒っぽくなり、文字の赤はオレンジかがってみえます。また素材が黒っぽいとまったく見えなくなる可能性もあります。ホワイトベースの用紙があると、もっと作品の幅が広がるのですが・・。
▲人物画なんかぴったりかも。
また、素材自体に糊成分が染み込むので、少し濃いめに変色します。しかも、木の印刷面から少し小さく用紙を切ったので、元の地色と境目がはっきりしてしまいました。
用紙は印字する面よりも、ちょっと大きめに切ったほうが、うまくいきそうです。
ホワイトを使いたいなら別の用紙を探したほうがいいですね。あと、デコパージュ用の転写液なんかも試してみたいです。特に気になったのは靴に貼り付けた方が、ネット上にアップしているので、やってみたいなと思っています。